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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 8月28日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第12戦インディアナポリスGP
■開催日:2011年8月27日(土)予選結果
■開催地:インディアナ州/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(4.216km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:31度 ■路面温度:51度
■PP:C・スト―ナー(1分38秒850/ホンダ)

REPORT

スピースとロレンソ、揃ってフロントロウ

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースとJ・ロレンソは、それぞれ予選2位と3位を獲得。チームメイトのふたりが、そろってフロントロウに並ぶのは今季初めて。スピースはホームGPの公式予選で、セッション開始早々からスピードを上げて絶好調をアピール。最初のふたつのセクションではたびたびトップタイムを記録したが、最終的にはC・ストーナーを上回ることができず2位となった。

一方、ロレンソは、フリープラクティスでは新しい路面に手間取りセッティングを煮詰めることができなかったが、公式予選になって状況が好転。セッションの半分が終わったところで大幅なセッティング変更を敢行し、これが功を奏して、一気にタイムを更新することができた。明日のウォームアップ・セッションで再度、新しいセッティングの安定性をテストし、決勝に臨む。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは、今季最高の予選6位を獲得。グリッド2列目からスタートする。これまでの3回のセッションでも好調をキープしてきたエドワーズは、公式予選で1分40秒098を記録。新しい路面にゴムが擦りつけられてグリップ性が上がったインディアナポリスで、昨年の予選タイムを1.2秒も上回った。4位までわずか0.1秒差で、明日は今季3度目の6位以内獲得を目指す。

一方、チームメイトのC・クラッチローは12位。フリープラクティスを通じてフロントエンドのフィーリングの向上を追求し続け、成果を得ることができた。予選では10位以内を目指し、ベストタイムの1分40秒620をさらに更新するべくプッシュしていたが、最後の2分でレーシングラインをスロー走行するL・カピロッシと接触しそうになり、これを避けるためにコースアウトを余儀なくされた。これでタイム更新はならず、10位以内に入ることができなかったが、明日の決勝ではファクトリー・ライダーのN・ヘイデン、A・バウティスタらとのバトルに自信を見せている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'38.850
2 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'39.373
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'39.629
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'39.947
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'40.024
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'40.098
7 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'40.204
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'40.244
9 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'440.333
10 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'40.360
11 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'40.620
12 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'40.815
13 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'40.925
14 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'40.975
15 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'41.030
16 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'41.085
17 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 1'41.092

COMMENT

B・スピース選手談(予選2位/1分39秒373/25周)

「いい一日になったよ。終盤でタイムが上がらなかったのは残念だけれど、フロントロウを獲得できた。1セットのタイヤで30ラップ以上を走行しても最後まで速さを保ち、39秒台をキープすることができた。終盤の数ラップでは必死でケイシーに追いつこうとしたけれど、残り5分になってタンク・スぺーサーを外してみても効果はなかったようだ。でもがっかりしてはいないんだ。僕らはフロントロウを獲得していて、4位との間には差がある。パーフェクトな走りができたわけではなかったし、ケイシーは速過ぎた。でも決勝は状況が変わると思うよ。10ラップも走るとタイヤはかなりべたべたしてくるけれど、ラップを重ねたタイヤでも僕のM1は順調に走ってくれるからね。明日が楽しみだよ」

J・ロレンソ選手談(予選3位/1分39秒629/26周)

「公式予選は、それまでの3回のセッションに比べて格段に良くなったよ。セッティングをすっかり変えて、それが成功してフロントのフィーリングを信頼できるようになったんだ。今は自信を持って決勝に臨むことができる。ケイシーにもっと近づきたかったけれど、コンマ7秒差は、きのうまでの1.5秒差よりはずっといい。フロントタイヤが、とくに左側は4周も走るとベタついてくるので、難しい展開になると思う。状況を見守るだけ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「言いたいことはひとつだけ。公式予選の半分までセッティングに悩み続けたが、ついに正しい方向性が見つかった。マシンを調整して大幅に改善され、予選用タイヤを装着したらホルヘはプッシュしていった。マシンは非常に安定していて、我々も満足することができた。ベンのほうはウイークを通じて好調。明日は優勝候補のひとりになるだろう。安定性を重視し、決勝ではもう少し力を引き出したい」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「最終結果は非常に良かった。ふたり揃ってフロントロウに並び、決勝スタートのための最高の材料を確保することができたと思う。ベンはリズムがいいので、きっといいレースになるだろう。チームとしてここまで、素晴らしい仕事ができていると思う。ホルヘもセッションごとに前進し、今日は3位を獲得することができた。明日は見応えあるバトルを期待している」

C・エドワーズ選手談(予選6位/1分40秒098/26周)

「フリープラクティス、公式予選と、ここまではとても順調。明日の決勝が楽しみだよ。すべてのセッションで6位以内に入ることができたし、すべてがとてもうまくいっているんだ。チームはいつものように、僕に最高のマシンを与えるために疲れも見せずに頑張ってくれている。ここまでの状況を見て、6位以内は現実的な目標だと思っているよ。明日はインディーの観客たちに、素晴らしいショーをお見せしたい。新しい路面も、今日は100万倍良くなっている。昨日はまだベタベタした感じがあって、あちこちでスライドしていたけれど、そんななかでも第1セッションで3位を獲得できたことが大きな自信になったんだ。そのあとはただ積み重ねていくだけで良かった。公式予選の最後の段階でソフトタイヤを装着。ふだんならこのタイヤで1ラップ目からプッシュしていくことなどないのだけれど、このコースでは、リスクをおかしてもピットレーンを出るときからガンガンいかなければならない。2ラップ目よりも格段にグリップが良いうちにね。マシンはここ数戦のなかでもベストの状態。だから今は決勝が待ち遠しくてしかたがないよ。好スタートを切って、ドビツィオーゾやシモンチェリとバトルを繰り広げたい。暑さのなかで、長くタフなレースになると思うけれど、アメリカのファンのために僕のすべてを賭けるよ」

C・クラッチロー選手談(予選11位/1分40秒620/24周)

「ロリスのことにはがっかりした。彼は最も経験豊富なライダーのひとりで、みんながタイムを上げるために必死でプッシュしている予選終盤にスロー走行などしてはいけないことを、誰よりもよく知っているはずなんだ。しかも彼は、2回も後ろを振り返って、僕が来ているのを見ていたにもかかわらず、レーシングラインに留まり続けた。僕は追突を避けるために、あわてて対処せざるを得なかったんだ。5位へのジャンプアップを狙っていたとは言わないけれど、アクシデントがなければ10位以内には入れたと思う。それだけに悔しいんだ。今回もフロントに悩まされて、これを改善していくのはどうやらかなり難しそうだ。僕もチームも解決策を見出すべく懸命に頑張っているけれど、納得のいく走りがなかなかできない。でもペースは悪くないので、決勝ではニッキーやアルバロとバトルしたい。好スタートを切ることができれば彼らについていくことができると思う」

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