ヤマハ発動機株式会社

ロードレース世界選手権 MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 06/24 イギリス

#5 C・エドワーズ(YZR-M1)


  • ZOOM+

  • ZOOM+

  • ZOOM+

  • ZOOM+

  • ZOOM+

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦イギリスGP
■開催日:2007年6月24日(日)決勝結果
■開催地:イギリス/ドニントンパーク(4.023km)
■観客数:84,785人
■周回数:30周(120.69km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:14度 ■路面温度:18度
■PP:C・エドワーズ(ヤマハ/1分28秒531)
■FL:T・エリアス(ホンダ/1分41秒428)

REPORT

エドワーズが2位表彰台。ロッシは4位

【速報】

C・ストーナー(ドゥカティ)が16周目から首位に立ちそのまま逃げ切り優勝。2位にはトップから11秒遅れでフィアット・ヤマハ・チームのC・エドワーズが入った。V・ロッシは終盤まで3番手を走るが27周目にC・バーミューレン(スズキ)に抜かれ4位となった。

小雨が残り路面は濡れた状態で行われた決勝。全車水しぶきを上げながらも綺麗にスタート。序盤はD・ペドロサ(ホンダ)が先頭でリード。順位もやや安定した3周目は、そのペドロサを先頭にエドワーズ、バーミューレン、N・ヘイデン(ホンダ)、J・ホプキンス(スズキ)、ロッシ、ストーナーが続く。4周目頃からペドロサが徐々に後退し、替わってエドワーズがトップに浮上。後方では、ストーナー追い上げ5周目には2番手に。その後は、エドワーズ、ストーナーが順位をキープしたまま中盤へと突入する。路面の一部が乾きだし折り返し点を過ぎた16周目、ストーナーがエドワーズをさしてトップに浮上。その後リードを広げて逃げ切り優勝した。エドワーズは、挽回を試みるも結局2位に留まった。

開始直後の混戦の中、一時は8番手まで後退したロッシ。序盤はMotoGP初参戦のA・ウエスト(カワサキ)と5番手を争うが、これは8周目にウエストが転倒して決着。その後は先行するバーミューレンをパスして4番手に。そして3番手のホプキンスを追うロッシは、11周目にわずかにオーバーランでロスするが、すぐ挽回して次の12周目にホプキンスをパス。これで3番手に浮上。しかしレースも残り4周のところで、追い上げてきたバーミューレンに先行を許し結局4位でレースを終えた。

【レース展開】

エドワーズがポールポジションからスタートして2位を獲得、今季2度目となる表彰台に上った。チームメイトのロッシは4位に終わったが、このなかで最高峰クラスにおける自己通算ポイント獲得数を2,303ポイントに伸ばしてM・ドゥーハンの記録を更新することとなった。

ウエットコンディションで行われたフリープラクティス初日は、ロッシを含む数人のライダーが転倒。ロッシはセッション序盤で転倒してコースアウト、腕に打撲を負いながらもスペアマシンに乗り換えて最後まで走りきった。一方のエドワーズも午前中のセッションでは14位と低迷したが、昼休みの間に行ったセッティング変更が大きな進歩をもたらし、午後になると3秒も縮めて好調を予感させていた。

土曜日の朝には再び真っ黒な雲が広がったが、雨が降るまでには至らず、チームはドライコンディションでのセッティングに取り組むことができた。ところがロッシは、ピットレーンを離れてすぐの1コーナーでコースアウトして2度目の転倒を喫するなど不運が続き、貴重な時間を無駄にすることとなった。それでもエンジニアたちの素早い対応でセッティングが進み、午後からの予選ではこれまでの遅れを取り戻して見事トップタイムをマーク。一方のエドワーズも好調をキープし、気温の上昇によってグリップが向上したこともありタイムを更新。

そしてセッション終盤のタイムアタックで、ロッシは1周目でトップに浮上。ストーナー、ヘイデン、ペドロサの追撃を抑えて最終盤までその位置をキープした。その後エドワーズがロッシのタイムを上回ってポールポジションを獲得。ロッシは2位からのスタートとなった。これでフィアット・ヤマハ・チームとしては、これまでの8戦中6戦でポールポジションを獲得したこととなった。

決勝日の朝、束の間の晴れ間は、しかしライダーたちがモーターホームのカーテンを開けたときには、すでになくなっていた。そして決勝はウエット宣言の下でスタート。分厚い雲と雨の中、地元ライダーはいない状況だが84,785人のイギリスのファンたちがヒーローの走りを見守った。

ル・マンでのポールポジションのときとは異なりエドワーズは今回、絶好のスタートを切ってレースをリード。2番手にペドロサが続き、ロッシはその後ろの3番手で1コーナーに進入する。ペドロサはそのラップのうちにエドワーズを捕らえてトップに上がるが、エドワーズもぴったりとついて離れず徐々に後続を引き離していく。一方のロッシは3番手キープが難しい状態で、2ラップ目、予選12位の位置から追い上げてきたウエットのスペシャリスト、バーミューレンに先行されてしまう。

その次の周にはさらにホプキンスとヘイデンが襲いかかり、コーナーごとで互いに順位を入れ替える激しい競り合い。ロッシは二人のアメリカンに先行を許した後、さらにはストーナー、そしてO・ジャック(カワサキ)の代役としてMotoGPデビューを果たしたウエストにも抜かれ、4周目の時点で8番手まで後退。このあとウエストを抜き返し、5周目にはヘイデンが転倒したため6番手に浮上。ここから持ち前の激しいチャージが始まった。

その同じラップにエドワーズも、積極的な走りを開始していた。ペドロサを抜いてトップに立つと、そのまま差を広げにかかる。ペドロサはその後、ロッシと同様にストーナー、ホプキンス、バーミューレンの追撃に合うことに。そうしたなかで予選7位から2番手まで上がってきたストーナーが、ついには集団を抜け出してエドワーズを追いかけ始める。そしてその頃ちょうど雨が止んで状況は変化。路面にドライラインが現れ始めるとエドワーズはグリップに問題を抱えるようになってしまったのだ。その後の10ラップは猛チャージをかけてくるストーナーに必死で立ち向かったが、15周目、ブレーキングで小さなミスをしてラインをはずれてしまう。2位でコースに復帰したエドワーズはその後さらに差をつけられるが、貴重な20ポイント獲得した。

一方ロッシは、ウエスト、ペドロサ、バーミューレン、ホプキンスを抜き返して3番手に浮上。11周目にはわずかにコースを外れる場面があったが、土曜日のアクシデントとは異なり、すぐに復帰してホプキンスを再度パス。そのまま3番手をキープするかに見えたが、乾いていく路面でタイヤが消耗したため残り4周となったところで再びバーミューレンに抜かれて4位となった。これでランキングトップのストーナーとの差は26ポイントに拡大。一方のエドワーズはランキングを3つ上げて7位となった。

テック3・ヤマハ・チームは、ウエットコンディションでのグリップが得られず、今シーズンのなかで最も厳しい結果。玉田誠は15位獲得でポイント圏内に入ったが、S・ギュントーリは16位に留まり、連続ポイント獲得の記録を更新することができなかった。

MotoGPはこの後、海を越えてオランダへ。6月30日の土曜日にアッセンでダッチTTが開催される。

RESULT

順位ライダーチームマシンタイム
1C・ストーナーDucati Marlboro TeamDucati51'40.739
2C・エドワーズFIAT Yamaha TeamYamaha11.768
3C・バーミューレンRizla Suzuki MotoGPSuzuki15.678
4V・ロッシFIAT Yamaha TeamYamaha21.827
5J・ホプキンスRizla Suzuki MotoGPSuzuki35.518
6R・ド・ピュニエKawasaki Racing TeamKawasaki36.474
7A・バロスPramac d'AntinDucati38.094
8D・ペドロサRepsol Honda TeamHonda38.992
9A・ホフマンPramac d'AntinDucati39.239
10M・メランドリHonda GresiniHonda1'01.526
11A・ウエストKawasaki Racing TeamKawasaki1'06.486
12T・エリアスGresini HONDAHonda1'34.074
13Ku・ロバーツTeam RobertsKR212V-1 Laps
14中野 真矢Konica Minolta HondaHonda-1 Laps
15玉田 誠Tech3 Yamaha TeamYamaha-2sLaps
16S・ギュントーリTech3 Yamaha TeamYamaha-2 Laps

RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1C・ストーナーDucati165
2V・ロッシYamaha139
3D・ペドロサHonda106
4C・バーミューレンSuzuki88
5J・ホプキンスSuzuki83
6M・メランドリHonda81
7C・エドワーズYamaha65
16玉田 誠Yamaha17
17S・ギュントーリYamaha16

CONSTRUCTORS RANKING

順位コンストラクターポイント
1Ducati168
2Yamaha146
3Honda133
4Suzuki111
5Kawasaki49
6KR212V7

COMMENT

C・エドワーズ選手談(2位)

「とてもいいレースができた! スタートは、練習の時よりもずっとうまくいって、その後はただひたすら体を伏せて1周、また1周と攻め続けた。ウエットではマシンのフィーリングがとても良かったのに、その後、晴れて路面が乾いてきた。ハードなブレーキングでコーナーに入るなど、自信を持ってプッシュしていたが、シケイン入り口でフロントをロックさせて怖くなった。その次のコーナーは下りのヘアピンで、ここでまたロックしてはらんでしまい、その間にストーナーに抜かれてしまった。

その後は、懸命に追い上げたが彼についていくことはできなかった。明らかにグリップのレベルが違っていたんだ。本当に厳しい戦いになってしまったが、それは誰もが同じだったと思う。ドライのラインができて、レインタイヤがまったく機能しなくなってしまった。僕にできることはただひたすら慎重に、ハーフスロットルでスピンさせないように走りきることだけだった。とにかくベストは尽くしたし、また表彰台に立つことができた。チームのみんなには心から感謝している。今回は大きな進歩があったので、この勢いをそのままに次のアッセンに臨みたい。今日のストーナーは素晴らしかった。脱帽だ」

V・ロッシ選手談(4位)

「今日のコンディションは、残念ながら僕らに味方してくれなかった。たくさんの問題が出てしまったんだ。完全なドライのときには最高のパフォーマンスができるし、完全なウエットのときも悪くない。しかし今日のように途中から乾いていくような場合は大変なんだ。僕は調子良く走っていたときにミスしてコースアウトしてしまい、その後コースが乾いてきてグリップしなくなってしまった。

コンディションが完璧でないときはいつもそうだが、いろいろな問題が発生。その後はただ完走を目指して慎重に走り続けるしかなかった。ドライの路面でウエットタイヤを履いているわけだから、ゴールしたときはタイヤはボロボロ。こうした難しい状況のなかで、コーリンは素晴らしい仕事をした。祝福したい。僕のほうはスタッフたちと長時間話し合い、アッセンに向けて改善を図っていきたい」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督談

「コーリンがまた表彰台に立ってくれたことがとてもうれしい。今回はウイークを通じて好調で、とても良くやってくれた。今は自信を取り戻しているので、この勢いが続くことを願っている。バレンティーノは、難しいコンディションのなかでたくさんの問題を抱えて厳しいレースを強いられた。課題が残されたが、チーム全体としてはコーリンの好成績が大いに励みになる。この雪辱を期して次のアッセンに臨む。我々もいつもベストを尽くしているので、早くベストの状態に戻りたい」

玉田誠選手談(15位)

「決勝も、ウイーク中もずっと、僕にとっては難しい戦いだった。コーナー立ち上がりでリアがスライドしてしまうため、強くパワーをかけていくことができなかったんだ。またコーナー進入の際のブレーキングでも、フロントの感覚がつかめなかった。今日のような悪条件のもとでは、何をしても無理なようだ」

S・ギュントーリ選手談(16位)

「今日は僕の誕生日。だから何としても好成績を挙げたかったけれども、このような結果に終わって本当に悔しい。でも天候ばかりは、どうすることもできない。中盤からは、後方からトップグループが迫って来るのを気にして走ることになり、ハードにプッシュできなかった。またバトルすることもできなかった。グリップしてくれなくて、ちょっとペースを上げようとするとすぐに転倒しそうになってしまう。だから無理はせずに、最後まで走りきることに決めたんだ。プラクティス中には200km/hで走行中に転倒しているので、同じことを繰り返したくなかった。ホイールスピンも激しかったので、パワーバンドの真ん中くらいでシフトアップをしなければならなかった。ポイントを獲れなかったことがとても残念だが、このことは忘れて次週のオランダが好天に恵まれることを願っている」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「非常にフラストレーションのたまるウイークだった。今回はドライでの好成績を目指していたが、実際には残念ながら雨が降ってウエットとなったため、どうすることもできなかった。唯一の成果と言えば、二人がウエットで多くの周回数をこなすことができたということ。ダンロップのエンジニアにたくさんのデータを提供することができたので、これがレインタイヤの開発に役立ってくれるだろう。とは言え、ドライでのポテンシャルは確実に上がってきているので、次のオランダではやはりドライでレースがしたい。そして前進を続けたい」

辻幸一談(ヤマハ発動機モトGPグループ)

「このサーキットは以前からYZR-M1との相性が良いため、着実にチャンピオンシップポイント差を詰めるべく、ライダー、スタッフ一同ミスのないように戦略を立てました。レースでは、ポールポジションからスタートしたコーリン選手がレース中盤までトップを快走するも、路面が乾き始めてからストーナー選手の猛追を受け2位でレースを終了。ロッシ選手は一時8番手まで後退するも3番手に浮上してレース後半を迎えましたが、コーリン選手同様、終盤バーミューレン選手にかわされ4位でのチェッカーとなりました。テック3・ヤマハ・チームの玉田選手は15位、チームメイトのギュントーリ選手は16位でした。

今週末は天候に翻弄され、金曜日はウエット、土曜日はドライ、日曜日は再びウエットと車体セッティング、タイヤ選択に十分な時間が取れなかったものの、限られた時間の中で両コンディションにマッチしたセッティングができたと感じております。フィアット・ヤマハ・チームにおいては、ウエット路面に適応したタイヤ、車体セッティングを見出せたことが最大の収穫で、今後に繋がるレースでした。テック3・ヤマハ・チームについては、ウエット路面に適応できるタイヤがなかなか見出せずに苦労しましたが、ドライタイヤについては着実な進歩が見られ、今後に期待がかかります。次戦は翌週オランダでのレースとなります。今回の雪辱を果たすべく、スタッフ一同アッセンに向かいます。引き続き皆さんのご支援、ご声援をお願いします」


ご利用規約 | 推奨環境・プラグイン | プライバシーポリシー | サイトマップ | お問合せ