ヤマハ発動機株式会社

ロードレース世界選手権 MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 05/06 中国

#46 V・ロッシ&YZR-M1


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RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦中国GP
■開催日:2007年5月6日(日)決勝結果
■開催地:中国/上海(5.281km)
■観客数:28,425人
■周回数:22周(116.182km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:32度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分58秒424)
■FL:C・ストーナー(ドゥカティ/1分59秒857)

REPORT

ロッシ、熾烈な首位争いで2位表彰台獲得!

【速報】

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシは、ポールポジションからスタート。終始C・ストーナー(ドゥカティ)と激しいトップ争いを見せるが終盤16周目にオーバーランで3番手まで後退、その後挽回し2位となった。チームメイトのC・エドワーズはグリッド最前列(予選3番手)から臨んだが、徐々に後退し11位。テック3・ヤマハ・チームのS・ギュントーリは予選17番手から追い上げ、数周にわたってN・ヘイデン(ホンダ)とバトルするなど力強い走りをみせ13位。チームメイトの玉田誠は4周目のコーナー進入で中野真矢(ホンダ)と絡んで転倒リタイヤした。優勝はストーナーで今季3勝目。

J・ホプキンス(スズキ)の好スタートで始まった決勝。ロッシは1周目にホプキンスをかわして首位に立ち、後方にストーナー、ホプキンス、M・メランドリ(ホンダ)を従え1周目を通過する。2周目、ストーナーがトップに立ち、以後4周目までストーナーを先頭にメランドリ、ロッシ、ホプキンス、D・ペドロサ(ホンダ)が続く展開。この中でメランドリが後退しトップ争いはストーナーとロッシの2人に絞られる。

ロッシは一時的にトップに立つ場面も見せる接近戦が続き、その後方にホプキンスがつける展開。ストーナーとロッシの差はコンマ数秒差のまま後半に入るが、16周目のコーナー進入でストーナーのインをさしたロッシだったが、ブレーキングでミスしオーバーラン。その間にホプキンスにも先行され3番手まで後退する。しかしロッシはすぐに挽回し18周目にホプキンスをパスして2番手に上がり、約3秒差で先行するストーナーを追うが、差は縮まらず結局そのまま2位でチェッカーを受けた。3位のホプキンスはMotoGP初の表彰台。

【レポート】

土曜日の予選では、圧倒的な速さでトップに立ち、今季3度目となるポールポジションを獲得したフィアット・ヤマハ・チームのロッシ。昨年の記録をコンマ5秒以上、上回る1分58秒424を叩き出した。またチームメイトのエドワーズも2周目のアタックで1分59秒406を記録し2番手に上がった。しかし、フリープラクティスから好調だったホプキンスに抜かれ3位となったが、フロントロウを獲得。フィアット・ヤマハ・チームの二人がそろって1列目に並ぶのは今季3度目となる。

上海インターナショナル・サーキットはウイークを通じて厚い雲に覆われていたが、決勝日には時々太陽も顔を出すなど気温23度、路面温度31度の理想的なコンディション。心配されていた雨は結局、降らなかった。

決勝では、フロントロウからホプキンスが真っ先に飛び出し、そのままトップで1コーナーに進入。2番目につけていたロッシは1周目終了時点のスタート&フィニッシュラインでこれをパスして前へ出た。一方、エドワーズはスタートで出遅れ、ストーナー、メランドリに抜かれて1周目を終えた時点で5番手まで後退。エドワーズはスタート直後からタイヤに違和感を覚え、2周目にはさらにR・ド・ピュニエ(カワサキ)、ペドロサにも先行を許してしまう。

3周目に入ったあたりから、ストーナーとメランドリがペースを上げてロッシとの差を詰めにかかる。まずストーナーが先行、さらにはメランドリもロッシに追いつくと、何度も順位を入れ替えながら3ラップに渡ってバトルを展開。最終的には経験豊富なロッシが、若いメランドリを振り切る。メランドリを突き放した後はストーナーとのトップ争いに照準を合わせ、両者、限界ぎりぎりのパフォーマンスで観客の目を釘付けにした。

ロッシのM1は終始、完璧な走り。ストーナーからコンマ2秒と離されることなくついていく。そしてその敏捷性とコーナースピードを武器に、コースの前半で差を詰めては何度かパスするが、長いバックストレートで、抜き返されてしまう。ロッシは豊富な経験を駆使し、中高速のシケインやロングストレートエンドのブレーキングで前へ出てストーナーにプレッシャーをかけていく。こうしてトップ2台が圧倒的な速さを見せるなか、唯一ついていったのがホプキンス。

残り7ラップ、ロッシは再び、バックストレートエンドで驚異的なまでの激しいブレーキング。ストーナーをインから抜き去ろうと試みたところで曲がりきれずにオーバーラン。これでストーナーはアドバンテージを拡大。ロッシはホプキンスにもパスされ、3番手に順位を落とすこととなった。

しかしロッシは、決してあきらめようとはしなかった。すぐにハイペースを取り戻してホプキンスに追いつくと、あっという間に2番手のポジションを奪い返すが、残りはわずか5周。トップのストーナーとの差はすでに3秒近くまで広がっており、追いつくことは不可能だった。ストーナーは今季3勝目を記録し、シリーズポイントではロッシとの差を15ポイントに広げてトップをキープしている。

エドワーズはタイヤの問題と格闘しながら最後まで走りきり、11位。トップから35秒差でゴールした。

テック3・ヤマハ・チームは、ギュントーリが13位に入って今季自己ベスト。決勝レース中、数ラップに渡りヘイデンについていくなど、力強さを見せた。次回はギュントーリにとってのホームGP、フランスでさらに上を目指す。またチームメイトの玉田も好調だったが、4周目に中野と接触、そのままリタイヤしている。

RESULT

順位ライダーチームマシンタイム
1C・ストーナーDucati Marlboro TeamDucati44'12.891
2V・ロッシFIAT Yamaha TeamYamaha3.036
3J・ホプキンスRizla Suzuki MotoGPSuzuki6.663
4D・ペドロサRepsol Honda TeamHonda14.090
5M・メランドリHonda GresiniHonda17.276
6L・カピロッシDucati Marlboro TeamDucati26.256
7C・バーミューレンRizla Suzuki MotoGPSuzuki26.591
8R・ド・ピュニエKawasaki Racing TeamKawasaki27.025
9A・ホフマンPramac d'AntinDucati28.108
10C・チェカHonda LCRHonda32.957
11C・エドワーズFIAT Yamaha TeamYamaha35.053
12N・ヘイデンRepsol Honda TeamHonda37.327
13S・ギュントーリTech3 Yamaha TeamYamaha50.705
14A・バロスPramac d'AntinDucati55.264
15K・ロバーツJrTeam RobertsKR212V57.736

RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1C・ストーナーDucati86
2V・ロッシYamaha71
3D・ペドロサHonda49
4M・メランドリHonda41
5J・ホプキンスSuzuki39
6T・エリアスHonda35
7C・エドワーズYamaha31
16S・ギュントーリYamaha6
19玉田 誠Yamaha4

CONSTRUCTORS RANKING

順位コンストラクターポイント
1Ducati86
2Yamaha71
3Honda69
4Suzuki46
5Kawasaki23
6KR212V4

COMMENT

V・ロッシ選手談(2位)

「今日はエンジョイできた。エキサイティングなバトルでいいレースができた。僕のマシンは最後まで素晴らしかった。僕らにとっては難しいコースだと思っていたので、ストーナーと最初から最後まで、100%の力を出し切って戦い続けることができたことが、とてもうれしい。優勝はできなかったけれど、ここでの2位は大きな価値があると思うんだ。でもただ黙って2位になりたくはなかったから、何とかストーナーを捕らえようと頑張って、何度かパスもできた。でも結局はストレートで抜き返されてしまうんだ。

そうしているうちに僕はミスをおかしてしまった。ブレーキをかけたときに路面の凹凸に乗ってしまい、ブレーキを離したらコースアウトしてしまったというわけ。これは本当に悔しかった。でも限界ぎりぎりでずっと走っていたら、こんなことも起こるもの。それがレースというものだからね! とにかく僕はあきらめることだけはしたくなかった。だから最後もホプキンスと競合い、そして2位をもぎとった。この20ポイントがとても大切で、実際、ランキングでは依然として2位に留まっている。こうして見ると改めて、トルコでのアクシデントが悔やまれる。あれさえなければストーナーと並んでいたはずだからだ。でもシーズンはまだ長い。それにこれからは僕の好きなヨーロッパでのレースが始まるから、しっかりと準備を整えていきたい」

C・エドワーズ選手談(11位)

「今日はあまりいい話ができそうにない。表彰台を狙っていったが、スタート直後からリアがしっかりグリップしなくなったので、その後は、ただ最後まで走りきるということしかできなかった。グリッドの最高の位置に並んでいたというのに、決勝が始まってみると残念ながらマシンがうまく走ってくれなかった。原因がなんなのか、これから分析していかなければならない。タイヤはバレンティーノとは、少しだけ違うものを使った。そして彼は、今日も最高の走りを見せてくれた。今は、もう今日のレースのことは忘れて、次のル・マンのことを考えたい。あそこはいつも好調だからね!」

D・ブリビオ、チーム監督談

「今回は、金曜、土曜と絶好調で、優勝を狙っていけることがわかった。そして今日もバレンティーノは完璧な走りをしてくれた。これ以上の出来はないだろう。ミスは彼のファイティング・スピリットから来たもの。決してあきらめようとせず、最後まで戦い続けようとしたのだ。これこそがチャンピオンの証だ。これで我々の高いポテンシャルを見せることができたが、トップスピードについては若干まだ劣るところがあり、エンジン性能を改善していかなければならない。コーリンもまた、きのうの予選でその能力を見せつけた。しかし今日はバレンティーノとは違うタイヤ、違うセッティングを施し、それが裏目に出てしまったようだ。バレンティーノと彼のマシンとは完璧なマッチング。コーリンもすべての条件がそろった時には同じことができるということを証明してくれた。シーズンはまだ始まったばかり。これからも、今日のように戦い続けていく」

S・ギュントーリ選手談(13位)

「今回の大会にはとても満足できた。1周目のアクシデントに巻き込まれてニッキーが遅れ、そのあと何周かに渡って彼についていくことができたんだ。このことは僕にとって大きな自信になるもの。それに彼とのレースは本当に楽しかった。残念なことに、終盤になってちょっとしたミスをしてしまい、それからは差を広げられてしまったけれどね。

ウイーク初日はタイヤに悩んで、ヘレスやトルコのときよりもずっと大変だったが、みんなでがんばって、最終的には決勝用の良いタイヤを見つけることができた。そして終わってみれば、MotoGPで自己ベストの成績を手にすることもできたんだ。プラクティスではしばらくロッシの後ろについて走って、いろいろ勉強させてもらった。決勝では世界チャンピオンにレースの半分くらいはついていくことができた。今日のことで、2週間後のホームGPに自信をもって臨むことができるようになったと思う。ル・マンのコースでは、昨年のテストを通じてタイヤがうまく機能してくれそうだということがわかっているし、大好きなコースだから、本当に楽しみにしているんだ。母国のファンの前で、今回よりももっと多くのポイントを獲りたい」

玉田誠選手談(リタイヤ)

「マシンもタイヤも絶好調だったのに、たった3周でレースが終わってしまいとても残念だ。スピードも十分にあって、僕にとってはこれまでで最高のレースになるだろうと思っていただけに、クラッシュという結果に終わり悔しくて仕方がない。でも同時に、真矢に申し訳なかったと思っている。あのときは彼をパスしようとしていたわけでもなかったのに、彼が思いのほかゆっくりだったから、インに入って避けようとしたんだ。そこで運悪くぶつかって二人とも転んでしまった。僕のマシンはダメージがひどく、レースを続けることができなかった。このアクシデントを除けば、このところはタイヤのフィーリングがとても良くなってきていて、走るたびに調子が上がっている。次回もこの調子で前進を続け、自分のため、チームのために好成績を狙いたい」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「全体としては決して悪くなかったと思う。予選は、とても好調でタイムも良かった。それなのに最後の30分間で一気に逆転されてしまった感じ。本来ならもっと前のグリッドからスタートすることが出来たはずなのだ。そして決勝になれば、プラクティスのときと同じペースで走ることが出来て、玉田は何人かを追い詰めてパスするなど本当に素晴らしかった。スタートもとてもアグレッシブで良かった。幸いその後のクラッシュにも巻き込まれず11番手までポジションを上げ、さらに何人かを抜いていった。でもその後は・・・。これは中野真矢とそのチームに申し訳なく思っているが、玉田は自分で考えているよりもペースが速かったのだろう、ストレートエンドの進入で真矢があんなに早くブレーキをかけるとは思っていなくて、後ろからぶつかってしまった。ギュントーリも今日はとても素晴らしかったので、玉田が転倒せずに走りきっていたとしたら、二人そろってポイントを獲得できたと思うと残念でならない。

個人的には、ギュントーリが世界チャンピオンのヘイデンに10周以上もついていけたということが今回の最高の収穫。これでMotoGPの舞台でしっかりと戦っていけるのだということをパドックの皆に証明でき、彼にとっては大きな自信につながったことだろう。イスタンブールで行った作業は確かに実を結んだ。2週間後に行われる我々のホームGP、ル・マンに大勢が集まってくれることを、そして僕らをしっかりとサポートしてくれることを願っている」

辻幸一談(ヤマハ発動機モトGPグループ)

「今年で3度目を迎えた中国GP。最初の年は雨中のレースでロッシ選手が優勝、2年目の昨年はエドワーズ選手が3位になるなど上海サーキットはヤマハにとって比較的相性の良いコースです。今年もセッティングはうまく仕上がり、予選ではロッシ選手がポール、エドワーズ選手が3位で両ライダーがフロントロウを確保できました。決勝では先行するストーナー選手をロッシ選手が果敢に攻めましたが、及ばず2位に終わりました。エドワーズ選手は序盤からリアのグリップに悩まされ11位。テック3・ヤマハ・チームのギュントーレ選手は13位、玉田選手はレース序盤でリタイヤを喫しました。次の大会から舞台はヨーロッパに移ります。変わらぬご支援、ご声援を願いします」


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