ヤマハ発動機株式会社

ロードレース世界選手権 MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 05/21 フランス

6位を獲得した#5 C・エドワーズ(YZR-M1)


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RACE DATA

■大会名称:MotoGP第5戦フランスGP
■開催日:2006年5月21日(日)決勝結果
■開催地:フランス/ル・マン(4.180km)
■周回数:28周(117.04km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:20度 ■路面温度:29度
■PP:D・ペドロサ(ホンダ/1分33秒990)
■FL:V・ロッシ(ヤマハ/1分35秒087)

REPORT

エドワーズが6位を獲得! ロッシは首位走行中マシントラブルでリタイヤ

キャメル・ヤマハ・チームからYZR-M1を駆り出場のV・ロッシは、5周目に首位に立つとリードを拡大し終盤を迎えるが、21周目にエンジントラブルに見舞われリタイヤに終わった。チームメイトのC・エドワーズは6位とし、連続ポイント獲得記録を26に伸ばした。レースはM・メランドリ(ホンダ)が今季2勝目を飾った。

土曜の午前は雨。そして午後の予選は少々強風が残るもドライとなった。この予選ではD・ペドロサ(ホンダ)がただ一人34秒台をきって2戦連続のポールポジションを獲得。ロッシは7番手、エドワーズは9番手でともに3列目グリッドとなっていた。ただ予選タイヤではなくレースタイヤで走行した予選20周頃までの各選手のタイムでは、1分35秒台でラップしたのはペドロサ、ロッシ、エドワーズの3人だけ。決勝でもその3人のトップ争いが注目された。

曇り空で迎えた決勝、予選3番手グリッド1列目発進のJ・ホプキンス(スズキ)を先頭に、全車一団となってスタートする。しかし直後の第2コーナーでエドワーズがオーバーラン、すぐにコースに復帰したものの最後尾からの追い上げとなる。1周目はホプキンスを先頭に、メランドリ、ペドロサ、L・カピロッシ(ドゥカティ)と続く。

2周目、予選2番手の中野真矢(カワサキ)をパスしたロッシは5番手にポジションアップ。続く3周目には先行するカピロッシ、ペドロサ、メランドリをさして2番手まで浮上。そして5周目にはホプキンスのインをさし首位に立つ。その後方では、ペドロサが8周目にホプキンスをかわし2番手に浮上する。

これで「前年仏GP覇者ロッシ」と「前戦中国GP覇者ペドロサ」との一騎討ちとなるが、ロッシはほとんどのラップで35秒台をキープ。8周目に0.25秒だった二人の差は2秒、3秒と着実に拡大し、さらに20周目には4秒以上の差をつけロッシは独走態勢を築く。ところがこの周、ロッシのマシンがストップし、そのままリタイヤとなった。ロッシのリタイヤで首位にたったペドロサだが、24周目、追い上げてきたメランドリがトップを奪い残り4周を逃げきって優勝。2位は最終ラップでペドロサをかわしたカピロッシとなった。

一方猛烈な追い上げを見せたのがロッシのチームメイト、エドワーズ。スタート後に最後尾まで後退したが、3周目に14番手、7周目11番手、10周目に8番手と着実に挽回。さらに14周目には玉田誠(ホンダ)とのバトルを制し7番手とすると、21周目のロッシのリタイヤで6番手に繰り上がり、その後も安定したペースで走りきった。28ラップ中11ラップで35秒台を記録する上位陣と同等のハイペースの追い上げだった。

また、ホームグランプリとなったテック3・ヤマハ・チームのC・チェカは、C・バーミューレン(スズキ)、T・エリアス(ホンダ)、中野らと激しいバトルを展開。最終的には中野を100分の5秒差で抑え、今季最高の11位でゴール。なお、チェカにとって今回のGPは最高峰クラスでヤマハから100レース目の出場。これは阿部典史の162レースに続き2番目の記録となった。一方のJ・エリソンは、14位となり今季2回目のポイント獲得となった。

RESULT

順位ライダーチームマシンタイム
1M・メランドリFortuna HondaHonda44'57.369
2L・カピロッシDucati Marlboro TeamDucati1.929
3D・ペドロサRepsol Honda TeamHonda2.269
4C・ストーナーHonda LCRHonda5.494
5N・ヘイデンRepsol Honda TeamHonda5.709
6C・エドワーズCamel Yamaha TeamYamaha11.519
7玉田 誠Konica Minolta HondaHonda16.692
8S・ジベルナウDucati Marlboro TeamDucati18.142
9T・エリアスFortuna HondaHonda23.645
10C・バーミューレンRizla Suzuki MotoGPSuzuki39.362
11C・チェカTech 3 Yamaha TeamYamaha47.730
12中野 真矢Kawasaki Racing TeamKawasaki47.782
13A・ホフマンPramac d’Antin MotoGPDucati1'09.092
14J・エリソンTech 3 Yamaha TeamYamaha1'16.172
15J・ホプキンスRizla Suzuki MotoGPSuzuki-2 Laps

RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1N・ヘイデンHonda83
2M・メランドリHonda79
3L・カピロッシDucati79
4D・ペドロサHonda73
5C・ストーナーHonda65
6C・エドワーズYamaha45
8V・ロッシYamaha40
15C・チェカYamaha15
18J・エリソンYamaha5

CONSTRUCTORS RANKING

順位コンストラクターポイント
1Honda115
2Ducati79
3Yamaha69
4Suzuki35
5Kawasaki32
6KR211V20

COMMENT

C・エドワーズ選手談(6位)

「スタートで何が起こったのか実はよくわからない。昨年のこの大会と同じように外から回り込む作戦だったが、最初からめちゃくちゃで、みんながいろんなところから僕のほうへ集まってきたような感じ。誰かに…たぶんペドロサだと思うんだけど、いや確かじゃないけど、誰かに邪魔されてアウト側へいけず、それでスペースのあるほうへいくしかなかったんだ。みんなが右のほうへ広がった後、僕がシケイン入り口で左へ行くと彼らがこちらへ向かって突進してきた。それで僕はグラベルへ出てしまったんだ。昨年は問題なかったのに、今回はコースの変更が僕らには敵になった。そこで10秒程度は遅れてしまった。序盤はコーナーの出口でパスしようと考えていたが、みんなグリップが良かったので、ブレーキングで抜いていった。マシンセッティングは上々だったが、唯一リアのグリップが終盤で不足してきた。でも調子は良かったので、本当なら表彰台に立てていだろう」

V・ロッシ選手談(リタイヤ)

「ニューフレームが投入され、チームがとても頑張ってくれた。僕も決勝でこんなに速く走れて、とてもエンジョイできたんだ。だからこそ、こんな結果になってしまって非常に残念だ。マシンもタイヤも、すべて順調で、フィーリングはパーフェクト。でもそのあとにエンジンがだめになってしまった。マシンがこんなふうにストップするというのは、僕のキャリアのなかでも今までに2、3回しかないことで、4ストロークでは初めて。そういうふうに考えると、このところのバッドラックの典型という感じがしてくる。シーズン序盤の何戦かの戦いで、毎回、何かしら悪いことがある。それでチャンピオンシップのポイントは大きく出遅れてしまっている。ポイントが今の僕らにとても重要なことだということは、よくわかっている。でも今しばらくは、そのことを考えずに一戦一戦に集中しなければならないのだと思う。残りの12戦で少しでも多くの勝利を得られるように全力を尽くすだけだ」

D・ブリビオ、キャメル・ヤマハ・チーム監督談

「笑顔をつくりたいんだけど、チーム全員がどうしても落ち込んでしまう。エンジニアたちはとても頑張ってくれて、このレースのためにいいマシンを準備してくれた。そしてバレンティーノもコーリンも上位を目指して臨んだのだ。バレンティーノがマシンと一体となって走る姿は本当に美しく、まずトップに出て、それから後続との差をコントロールしていく彼本来の戦い方が見られるはずだったんだ。ところが残念ながらエンジンが壊れてしまった。僕らはこの後、原因を分析しなければならない。コーリンのほうは、コースアウトのあとは素晴らしい走りを見せてくれた。全体的に考えれば、結果にはつながらなかったものの、良いところもたくさんあった。本当なら二人そろって表彰台に上るはずだったのに…。でもまだシーズンは長い。あと12回もチャンスがあるんだ!」

C・チェカ選手談(11位)

「良い結果を出すことができたと思う。しかもここまでで最高の前進だ。序盤はラップタイムも良く順調に走っていたが、11周か12周ごろからリアのグリップが落ちてきてペースをキープできなくなったので完走だけを考えて走り続けたんだ。37秒台をキープしたかったし、バーミューレンやエリアスにもっとついていきたかったが、リアの挙動が大きくなってきたので気持ちを切り替え、タイヤをできるだけ持たせることに集中することにした。それでも中野とのバトルでは何とか抑えきりたいと思っていて、最後に振り切ったのはうれしかった。レースの大部分でバトルができたのは良かったと思う。今回もたくさんのデータを収集することができた。今いる位置がわかっているし、これからどこへ向かっていけばいいのかもわかっている。マシン開発の状況には大いに満足しているんだ。

明日からまた2日間、テストを行うが、ウエットになろうがドライになろうが、できるだけ多くのことを試したい。とくにタイヤは重要。同時にセッティングに関するすべてを確認したいんだ。トルコ、中国と、常に前方に大きな壁が立ちふさがっているような感じがしていた。でも今は、その壁を飛び越えてトップのほうにかなり近づくことができ、チーム全体の意識がポジティブになっている。まだ追いつくには至らないが、以前に比べて改善の度合いがずっと大きくなったんだ。この2日間のテストですべてをやり終えたい。準備は整っているし、モチベーションも上がっている。速く走るために何が必要なのか、どの方向性でいけばいいのかがわかってきたんだ。ダンロップは次々にいろいろなものを投入してくれるし、アイディアも豊富。近いうちに、きっといい結果につながるだろう」

J・エリソン選手談(14位)

「レースは悪くなかったと思う。それに毎回のようにカルロスに近づいていっているのがうれしいんだ。今回も大きく前進できたと思う。決勝では、カルロスのタイムに近づけたということの他に、他のトップライダーにも近づいていて、それを終盤までキープできたことが励みになっている。もちろんまだまだ差があるので課題は多い。好タイムを最初から最後までキープできるように、頑張って開発を続けたい。明日からの2日間はテストなので、ここでまた良い結果を得られることを願っている。用意されたタイヤをすべてテストすることができさえすれば、天候は気にしない。でもマシン自体に関しても試してみたいことがたくさんあるので、すべてをやり終えるためにはやはりドライが望ましいだろう。課題の一つがスイングアーム関連。ダンロップはキャメル・ヤマハが使っているタイヤとは特性がまったく異なるので、ベストセッティングを見つけるためには、いろいろなテストが必要になるんだ」

H・ポンシャラル、テック3・ヤマハ・チーム監督談

「これまでで最高の出来。順位もベストだし、トップとの差が47秒というのも、これまでで一番、近づけたことになるんだ。決勝のなかで最も重要だったのは、前半でバーミューレンやエリアスと同等のペースで走りバトルできたこと。このようなことは今までなかったと思うんだ。後半でペースをキープできなくなったは残念だったが、このあたりが今後の課題というわけだ。中国では、走り自体はあまり良くなかったが安定性があった。今回は素晴らしいパフォーマンスができたが、安定性にやや欠けるところがあったと思う。つまりここが課題なのだ。このあと月曜、火曜とテストを行う。ダンロップは膨大な数のタイヤを用意してくれている。気持ちがポジティブになっている分、テストはスムーズに進むだろう。11位という成績自体は、決して最高とは言えないが、グランプリというものはそれだけ厳しい世界だということがよくわかる。

今回はジェームスもポイント獲得に成功した。マシンに乗るたびに成長を続けているのは素晴らしいと思う。ドライもウエットもたくさん周回をこなして少しずつトップグループとの差を縮めているので、方向性が間違っていないということは確か。このあとの2日間でさらに一歩前へ進むことができると信じている」

辻幸一談(ヤマハ発動機モトGPグループ)

「MotoGPも、ここル・マンからからヨーロッパラウンドに入りました。例年、ル・マンサーキットとYZR-M1との相性は良く、ロッシ、コーリン両選手とも、フリー走行ではドライ、ウエットでも常に上位につけており、決勝レースに期待がかかりました。テック3・ヤマハ・チームもホームGPということで、スタッフ一同、気合が入っていました。決勝では、ロッシ選手が5周目からリードを奪い、後車との差も広げつつありましたが、残念ながら21周目に入ったところでマシントラブルによりリタイヤとなってしまいました。一方コーリン選手は、スタート直後の混乱で17位まで順位を落とすものの、驚異的な追い上げをみせ、6位でチェッカーを受けました。テック3・チームもチェカ選手11位、エリソン選手14位と奮闘しました。ここル・マンでYZR-M1はまた一歩進化をしました。次節はロッシ選手のホームであるイタリアのムジェロです。進化したYZR-M1にご期待ください」


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