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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本トライアル選手権 IAスーパー

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。

Rd.04 7月20日 北海道

RACE DATA

■開催日:2014年7月20日
■開催地:わっさむサーキット
■観客:650人
■気温:29度
■天候:晴れ
■競技:10セクション×2ラップ+SS-2セクション
■持ち時間:3時間30分(10セクション×2ラップ)
■最多クリーン数:小川友幸(ホンダ)18

REPORT

黒山が復調しつつ2位、野崎はトラブルも乗り越えて3位

シリーズ全7戦の折り返し点となる第4戦北海道大会は、今年も旭川の北に位置する和寒町のわっさむサーキットで行われた。前回第3戦で6年ぶり優勝を成し遂げた野崎史高(ヤマハ)は、初タイトルに向けて連勝すべく今大会に臨んだ。一方、黒山健一(ヤマハ)は第3戦でまさかの4位となり、第4戦こそ勝たなければならない状況だった。競技は3時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップ(注・1ラップ目の持ち時間は2時間30分)した後、インターバルをはさんで観客が見やすい場所に用意されたより難易度の高い2つのスペシャルセクション(SS)に挑んだ。SSのセクションは斜面にある大岩を越えていくものと、コンクリートから二段コンクリートに飛び移る人工的な物が用意され、最後まで見ごたえがある競技が展開された。

1ラップ目は第1セクションからほとんどの選手が失敗=減点5となる難しさで、黒山も最後の上りで失敗し、出鼻をくじかれてしまう。その後追い上げた黒山は、難関の第7セクションを足着き1回でこなすと、続く第8、9、10セクションは唯一3連続クリーンする好調ぶりを見せた。1ラップ目終了時点の順位は、問題の第1セクションをクリーンしていた小川友幸(ホンダ)が減点6でトップ。黒山はやはり第1での減点5が惜しまれたものの、減点12で2番手につけ、2ラップ目の逆転をめざした。野崎は1ラップ目に減点23と少し出遅れたが、3番手につけていた。

2ラップ目に入っても好調を堅持した黒山は、第1から第4セクションまでを4連続クリーン。その後はやや足着きもあったが再びクリーンを重ね、第9セクションまでを僅か減点3でこなしていた。ところが第10セクションの出口目前でセクションテープの上を走り、まさかの減点5を加算。1ラップ目とのトータル20点となった。2ラップ目終了現在の順位は、1位小川(友)7点、2位黒山20点、3位野崎42点、4位小川毅士(ベータ)46点となっていた。残りはSSの2セクションのみ(最大減点10)だったため、この時点で13点差がある小川(友)の1位と黒山の2位が決定。野崎と小川(毅)がSSで3位争いの決着をつけることになった。

SSはすでに優勝は決まっていたが、非常に難しいセクションが用意され、勝敗を度外視させるほど素晴らしく高度な技の応酬が繰り広げられた。とりわけ1つ目のセクションは黒山と小川(友)が美しいフローティングターンで攻略。2つ目のセクションはコンクリートの山に飛びつく難関で全員失敗したが、競技を終えてから黒山らトップライダーたちが練習を始めてクリーンするなど最後まで観客を楽しませた。3位争いは、野崎が逃げ切って表彰台を獲得した。

次回第5戦・中国大会は9月7日、原瀧山トライアルパークで行われる。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン 減点/クリーン
1 小川友幸 HRCクラブMITANI Honda 減点12/クリーン18
2 黒山健一 team黒山レーシング・ヤマハ Yamaha 減点26/クリーン12
3 野崎史高 YSP京葉×KEN OKUYAMA Yamaha 減点52/クリーン8
4 小川毅士 WISE BETA RACING Beta 減点56/クリーン10
5 柴田暁 HRCクラブMITANI Honda 減点61/クリーン5
6 野本佳章 モトベント&BETA Beta 減点79/クリーン4
7 加賀国光 トライアルエクスチェンジ Gasgas 減点80/クリーン4
8 斎藤晶夫 Hondaブルーヘルメット Honda 減点82 /クリーン2
9 成田亮 ハザードブレーカーズBETA Beta 減点87/ クリーン2
10 田中善弘 WISE BETA RACING Beta 減点91/クリーン2

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 小川友幸 Honda 77
2 野崎史高 Yamaha 67
3 黒山健一 Yamaha 62
4 小川毅士 Beta 54
5 柴田暁 Honda 43
6 田中善弘 Beta 37
7 野本佳章 Beta 33
8 加賀国光 Gasgas 32
9 斎藤晶夫 Honda 32
10 成田亮 Beta 27

COMMENT

黒山健一選手談(2位)

「一年近く出口が見えないトンネルの中にいるような状態でしたが、今日はトンネルの出口が見えてきたので僕の中では悪くないです。勝てなかったことは非常に残念ですけれども、内容的には久しぶりに試合が出来たので、非常に良かったです。1ラップ目の第1セクションは途中で止まってから行くかどうか迷っていたのですが、今日の調子ならば行けるだろうと止まらずに行って失敗しましたが、あそこで止まっていたら結果はまた違ってきたと思います。この調子ならば勝てると思いますので、残り3戦をしっかり勝ちにいって、結果を残したいと思います」

野崎史高選手談(3位)

「今回は自分自身もちょっと体調を崩していましたし、マシントラブルがあって急遽セカンドバイクで走ったのですが、いつもとフィーリングの違いがあってそれが結果に出てしまったかなと思いますけれど。セカンドバイクにしては良く走れた方かなと自分では思います。今回の3位争いでは3位を死守しましたが、めざすところは3位ではなかったので、それが次の課題です」

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