本文へ進みます
サイト内検索

全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.03 5月14日 SUGO

RACE DATA

■大会名称:2017年 MFJ 全日本ロードレース選手権 第3戦SUGOスーパーバイク120miles耐久レース
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2017年5月14日(日)
■会場:スポーツランドSUGO(3.737km)
■観客:3,300人
■周回数:52周 ■天候:雨 ■コース:ウエット
■PP:高橋 巧(1分37秒287/Honda)
■FL:高橋 巧(1分37秒688/Honda)

REPORT

野左根がウエットの120milesで今季初の2位表彰台、藤田が6位、中須賀はリタイア

全日本選手権第3戦、JSB1000にとっての第2戦は、スポーツランドSUGOでの120マイル耐久レースとなり、鈴鹿2&4レースから、2戦連続で耐久レースとして開催された。

開幕戦の鈴鹿2&4レースで転倒・リタイアに終わった「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行と野左根航汰は、気持ちをリセットしての戦い。好転に恵まれた金曜日の走行では中須賀がトップタイム、野左根が4番手、「YAMALUBE RACING TEAM」の藤田拓哉は11番手となった。

しかし、公式予選が行われる土曜日は天候が一変。強風、濃霧、雨がサーキットを襲い、予定されていたスケジュールが中止となり、決勝日の朝に予選が行われることになった。

その予選で中須賀は、0.054秒差で2番手ながらもフロントローを獲得し逆襲に備える。チームメイトの野左根も4番手セカンドロー、開幕戦でフロントローを獲得した藤田は、タイムが上がらず15番手スタートとなった。

雨のなか、ル・マン式スタートで120マイル=52周のレースは始まり、中須賀はホールショットを奪った高橋巧(ホンダ)を追う形となったが、レースは序盤から転倒者が続出する荒れた展開となる。そして11周目のSPアウトで中須賀がハイサイド転倒。怪我はなく、すぐにマシンを走らせてピットに戻るが、そのままリタイアとなった。
中須賀の転倒で野左根が2番手に上がるが、トップの高橋から20秒のビハインドがあり、レースはこのまま高橋が優勝し、野左根が単独で2位フィニッシュとなった。また、藤田は安定したライディングに徹し、徐々に順位を挽回すると6位でチェッカーを受けた。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
野左根航汰選手(2位)

「ウエットコンディションで走るのは今年はこれが初めてでしたが、苦手意識はないので、いいレースができると思っていました。しかし、いざレースが始まると、想像以上に雨量が多く、アジャストさせて走るのに苦労してしまいました。後続とのギャップが広がらなかったので、とにかく集中を切らせないように走りました。JSBで自己最高位の2位になりましたが、これからも表彰台に立ち続けたいし、中須賀さんと一緒に表彰台に立ちたいです。明日、ドイツのオーシャズレーベン8時間耐久に向けて日本を出発しますが、こちらのレースもがんばってきます」

中須賀克行選手談(DNF)

「これまで通りに、やることをやってサーキットに入り、そして自分を追い込めていますが、気持ちと身体のバランスがほんの少し崩れてしまっているようです。チームはしっかりとマシンを仕上げてくれて、準備は整っていたのですが、レースでプッシュし始めたときに転倒してしまいました。チーム、そして応援していただいたみなさんには申し訳ない結果になってしまいました。次戦のツインリンクもてぎからはスプリントレースになるので、ここから、またひとつひとつ勝利を積み上げいきます。それと、チームメイトの野左根選手が、JSBでの自己最高の2位になってくれて、心からおめでとうと言いたいし、野左根選手と1-2フィニッシュができるように次戦もがんばります」

吉川和多留監督談

「鈴鹿2&4では、中須賀選手、野左根選手ともに転倒してリタイアになっているので、なんとかいい流れに戻そうと、チーム一丸となってこのSUGOに臨みました。しかし、結果的に天候に翻弄されてしまい、中須賀選手は2戦連続で転倒となりました。ただ、中須賀選手に怪我はありませんでしたし、野左根選手はJSBで自己最高の2位という結果を残してくれました。ル・マン24時間耐久レースで2位になり、このレースを終えてすぐにドイツでの世界耐久選手権出場のために日本を発ちますが、忙しいなかでがんばっていると思うし、これがライダーとして伸びるきっかけにもなると思います。YAMAHA FACTORY RACING TEAMとして、今シーズンはまだ優勝がない状態ですが、次戦以降もチーム団結して戦っていきますので、応援をお願いいたします」

YAMALUBE RACING TEAM
藤田拓哉選手談(6位)

「木曜日の走行で転倒してリズムを崩してしまい、予定していたスケジュールをこなせませんでした。これが、予選で15番手になってしまった原因です。レースでは、前回の鈴鹿2&4で表彰台に立っているので、もう一度という気持ちがプレッシャーにもなりましたが、なかなかうまくいかず、少しでも前にいけるように集中を高めて走り続けました。その結果として6位入賞ができたし、ウエットコンディションでのデータを残すこともできました。今回は表彰台に立つことはできませんでしたが、次回からはまた表彰台を目指してがんばります」

難波恭司監督談

「今年からタイヤサイズが17インチになりましたが、ブリヂストンの17インチをウエットコンディションで走らせるのは初めてで、決勝レース前に行われた5分間のサイティングラップでも、セッティングの違う2台のマシンを走らせて、どちらにするか悩んでいました。藤田選手にとって、マシンは満足のいくレベルではなかったと思いますが、こうした難しい環境のなかでペースを落とすことなく走り切れたし、レース中のペースアップのサインにも見事に応じてくれました。今回のレースでは、攻めるとき、耐えるときのメリハリを実践できました。今回は6位でレースを終えることができましたが、今後も結果ばかりではなく、内容も重視してレースを戦っていきます。今回も、応援そしてサポートに感謝しています」

ページ
先頭へ