ヤマハ発動機株式会社

全日本モトクロス選手権 IA1

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。

Rd.07 07/18 東北

第1ヒートで優勝し表彰台に立つ成田亮と監督の成田智彦(YSP青森中央)


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RACE DATA

■大会名称:2010全日本モトクロス選手権第7戦東北大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2010年7月18日(日)
■開催地:岩手県/藤沢スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ ■観客:7,500人

REPORT

成田が今季7度目のヒート優勝で総合2位
IA2の小島は2戦連続総合優勝でランキング首位!

YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T.の成田亮が、第1ヒートで優勝、第2ヒートで6位として、総合2位を獲得した。ランキングでは2位の熱田孝高(スズキ)に7ポイント縮められたものの、15ポイント差の首位で後半の3戦に臨むこととなった。併催されたIA2ではTEAM KOH-Zの小島太久摩が、前回の北海道大会に続き、2戦連続で両ヒートを制する完全勝利で総合優勝を獲得し、これまでランキングトップだった勝谷武史(カワサキ)を逆転してトップに立った。

夏の長いインターバル前の最後のレースとなった今大会。気象庁は18日に東北地方が梅雨明けしたと見られると発表したが、決勝が行われた日曜日の藤沢スポーツランドはまさに夏本番を思わせる快晴に恵まれた。しかし藤沢特有の高い気温と湿度から、ライダーにとっては非常にタフなレースとなった。

第1ヒート、成田が好スタートからホールショット。これに続きMPDYの釘村太一が2番手として、レースはヤマハの1・2体制でスタートする。しかし1周目を終えると、成田、熱田孝高(スズキ)、新井宏彰(カワサキ)、田中教世(カワサキ)、増田一将(ホンダ)と、トップライダー5人からなる先頭集団が形成される。
成田は3周目まで先頭を走るが、4周目に新井にかわされ2番手に後退。ところが、その新井がマシンから落車するアクシデントがあり、再び成田が先頭に立つ。しかし成田のおかれた状況は変わらず、背後には僅差で熱田、田中がついてくる。そして8周目、今度は熱田にかわされてしまうが、成田はその熱田にピタリとついていく。
その後、田中が2人から遅れだし、熱田、成田のマッチレースとなるが、レースが残り5周を切ったあたりで成田がスパート。他のライダーが2分00秒台のタイムを刻むなか、成田は1分58秒台というタイムで熱田を逆転。さらに成田はレース終盤にもかかわらず、その後も58秒台をキープして熱田を引き離してフィニッシュ。ライバルとの直接対決を制して、今季7度目のヒート優勝を飾った。

第2ヒートは、第1ヒートに続き成田のホールショットで幕を開けると、その成田を先頭に、小島庸平(スズキ)、新井、熱田、増田、田中がトップグループを形成してレースは進んでいく。
序盤は大きな動きはなかったが、4周目あたりから小島、新井が成田に仕掛け、6周目に成田を次々とかわしていく。最初はこの動きについていった成田だったが、中盤に入ると徐々に遅れはじめ6番手まで順位をおとしてしまう。その後、単独走行となった成田は、最後まで順位の変動はなく6位でレースを終えた。

一方、小島、新井、熱田の3人に絞られたトップグループは、熱田が新井、小島を次々とかわして、今季初優勝で総合優勝を獲得。成田が総合2位となったことから、ポイント差は第6戦終了時の22ポイントから15ポイントまで迫られることとなった。

併催されたIA2は、ランキングと同様に、トップの勝谷とそれを4ポイント差で追う2位の小島との一騎打ちとなる。第1ヒートはホールショットを奪った小島に対して、勝谷は1周目を8番手と出遅れる。小島は序盤、深谷広一(ホンダ)に続く2番手でレースを展開。一方の勝谷は徐々に順位を挽回し、小島の背後まで順位を上げてくる。その動きを見て小島はスパート。深谷をかわしトップに浮上すると、一気に逃げ切り体制をつくり、第6戦のダブルウィンから3ヒート連続となる優勝を獲得した。
第2ヒートは、前半から小島が先行して勝谷が追う展開となるが、小島は安定感とスピードを持ち合わせた走りで、勝谷を寄せつけない。しかし後半、じりじりと距離を詰めプレッシャーをかける勝谷。これに対して小島は、自分のリズムを崩すことなく最後までポジションを守り、4ヒート連続の優勝で総合優勝を獲得。ランキングでもわずか2ポイントながら勝谷を上回り、今季初のランキングトップの座につくこととなった。

レディスでは、現在優勝争いを繰り広げる安原さやが、午前の練習走行で指にけがをしてしまう。それでも強行出場を選んだ安原は、好スタートから1周目を3番手、2周目にはトップの益春菜(ホンダ)につづく2番手とし、前半はポジションをキープする。ところが後半に入り、鈴木沙耶(スズキ)が安原に接近。安原もこれをブロックしていたが、最終ラップでかわされてしまう。それでも3位として表彰台を獲得した。

これから長いインターバルに入る全日本選手権、次回はおよそ2ヵ月後の9月11・12日(IA1は12日のみ)に開催される第8戦近畿大会。各クラスのチャンピオン争いに加え、今年2回目となる「IAシュートアウト」が開催される。

RESULT Race.1

順位ライダーチームマシンタイム
1成田 亮YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T Yamaha33'53.666(17Laps)
2熱田 孝高Team SUZUKISuzuki33'57.502
3田中 教世グリーンクラブTEAMTAKASEKawasaki34'01.310
4増田 一将DREAM Honda RT MasudaHonda34'06.136
5新井 宏彰K.R.TKawasaki34'12.435
6小島 庸平Team SUZUKISuzuki35'14.461
7釘村 太一MPDYYamaha35'30.360
8北居 良樹SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS Honda35'44.744
9沼田 誠司グリーンクラブJUDFE MENTKawasaki35'47.505
10増田 篤Team SSC XPSuzuki34'03.978(-1Lap)
11溝口 哲也OrangeClubうず潮レーシング福山KTM34'33.810(-1Lap)
12芹沢 翔悟T.E.SPORTHonda34'41.098(-1Lap)
13芹沢 直樹Team CarLifeHonda34'50.509(-1Lap)
14片平 竜英モトハウスレースチームwith elfYamaha34'57.842(-1Lap)
15中村 泰介 Yamaha35'39.725(-1Lap)
16熱田高輝デップMRTレーシングチームHonda35'46.199(-1Lap)
17林 友太レーシングチーム鷹Yamaha36'00.806(-1Lap)
18池田 孝宏Orange clubうず潮レーシング福山KTM36'11.595 (-1Lap)
19平田 優DreamHondaRTHIRATAHonda34'27.727 (-2Laps)
20馬渕 崇之浜松MRC&Atab BlueHonda34'33.603 (-2Laps)

RESULT Race.2

順位ライダーチームマシンタイム
1熱田 孝高Team SUZUKISuzuki34'05.348(17Laps)
2小島 庸平Team SUZUKISuzuki34'08.734
3新井 宏彰K.R.TKawasaki34'10.068
4増田 一将DREAM Honda RT MasudaHonda34'19.238
5田中 教世グリーンクラブTEAMTAKASEKawasaki34'26.806
6成田 亮YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T Yamaha34'47.940
7増田 篤Team SSC XPSuzuki35'51.234
8溝口 哲也OrangeClubうず潮レーシング福山KTM35'53.200
9沼田 誠司グリーンクラブJUDFE MENTKawasaki35'58.281
10北居 良樹SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS Honda36'18.038
11芹沢 直樹Team CarLifeHonda34'35.218(-1Lap)
12片平 竜英モトハウスレースチームwith elfYamaha34'58.193(-1Lap)
13福留 善秀Dream Honda RT FukudomeHonda35'13.524(-1Lap)
14釘村 太一MPDYYamaha35'17.128(-1Lap)
15芹沢 翔悟T.E.SPORTHonda35'48.637(-1Lap)
16中村 泰介 Yamaha35'55.378(-1Lap)
17林 友太レーシングチーム鷹Yamaha36'06.444(-1Lap)
18馬渕 崇之浜松MRC&Atab BlueHonda35'23.390 (-2Laps)
19池田 孝宏Orange clubうず潮レーシング福山KTM36'11.595 (-1Laps)

RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1成田 亮Yamaha263
2熱田 孝高Suzuki248
3田中 教世Kawasaki230
4新井 宏彰Kawasaki202
5小島 庸平Suzuki179
6増田 一将Honda166
15釘村 太一Yamaha69
16 片平 竜英Yamaha49
18 中村 泰介Yamaha44
21 林 友太Yamaha29

COMMENT

成田亮選手談(優勝/6位:総合2位)

「第1ヒートは序盤、体力を温存しかつタイムが乱れない走りを心掛けた。この結果、良いポジションで後半につなげることができた。その後半は熱田選手にトップを奪われたので、ついていくために自分もギアを入れた。お互いとても疲れた状態で、気力の勝負だったが、自分の方が少しだけ熱田選手より勝ちたい気持ちが上回っていたのか、引き離して優勝できた。第2ヒートは序盤のバトルは良かったものの、中盤以降は疲れから気持ちが切れてしまった。みんな同じ厳しいなかでの我慢比べに、自分が一番最初に脱落してしまった。スタッフ、そしてYSPなどのスポンサーが一生懸命サポートしてくれているのに、自分だけが最後までがんばることができず、本当に申し訳ないと思う。次回の名阪まで時間があるが、暑さ対策をしっかりとしつつコンディションを整え、みんなの期待を裏切らないレースをしたい」

成田智彦監督(YSP青森中央店長)

「結果はどうであれ、応援しているだけでも大変な炎天下のなか、ライバルたちと激しいレースを展開し、その中で勝利に向かう強い気持ちを見せてもらえたことは、本当に感謝している。特に第1ヒートは、前半の安定した走りから一転、終盤でのライバルを引き離す爆発力は非常に爽快でレースの醍醐味を感じた。一方の第2ヒートは、疲れからか中盤以降に精彩を欠くレースとなった。残念なことだが、これもレースなので、気持ちを切り替えてほしいと思う。シーズンは残り3戦となったが、まだまだ厳しい戦いが続くはず。今後も成田選手に多くの声援をお願いするとともに、ぜひ会場に足を運んでいただき、生で成田選手を応援してほしいと思う」

斉藤和幸 チーフエンジニア談

「今日のような厳しいコンディションは、僅差の戦いになりやすいことから、チームとしては、両ヒートで成績を出すことを念頭にレースに臨んだ。そういった意味では今日は半分成功で半分失敗みたいなもの。失敗といっても第2ヒートは6位で、我々の最低ラインはキープしてくれたので、悲観的には考えていない。だた、熱田選手が第2ヒートで優勝しポイント差を15まで短縮されたのは、痛いところだ。次の名阪までには2ヵ月近いインターバルがある。この期間の過ごし方が重要で、暑さなどを克服しながらどうやって次のレースにベストなコンディションで臨めるかがポイント。それさえできれば、成田選手は必ずいい走りを見せてくれるはずなので、次回は仕切り直しと考え、フレッシュは気持ちで臨めればと思う」

IA2:小島太久摩選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「この藤沢は僕の苦手なコース。過去何度も苦い経験をしてきているコースだ。でも、前回の北海道大会から自分に流れが来ており、残り3戦でチャンピオン争いをするためにもここが重要なレースになると分かっていた。だからこの藤沢を自分なりに徹底的に研究して臨んだが、今回はそれが結果につながったと思う。第1ヒートは、深谷選手が速いラインを走っており、勝谷選手が若干遅れていたので、深谷選手のラインをみながらレースを進めた。その後、勝谷選手が順位を上げてきて、深谷選手に疲れが見えたので、自分のギアを一段上げ逃げの体制を作った。疲れは会ったが、自分らしい納得のレースになった。第2ヒートは、第1ヒートと違い、常に勝谷選手のプレッシャーにさらされながらのレースで本当に気が抜けなかった。前半10分頃には激しい疲れに見舞われたが、そこからは3連勝の自信と、ファンの声援が自分を支えてくれ、最後まで集中を切らすことなく走りきることができた。これでようやくトップに浮上したのだが、まだわずか2ポイント差で、勝谷選手が諦めるわけはないし、これから本当の戦いになる。このインターバルで自分を追い込み、第10戦の第2ヒートまで勝谷選手と戦う覚悟を作って後半の3戦の臨みたい」

レディス:安原さや選手談(3位)

「実は公式練習のときに指にけがをして、レースの欠場まで考えていた。だから最後に3位に落ちるといういつもなら最悪のシナリオでも、今日の状況を考えれば表彰台に立てただけで十分に納得の結果です。レースは益選手に離されてしまったものの、序盤は順調だった。でも後半に入ると少しずつ握力がおぼつかなくなり、そこからは安全マージンをとった走りに変更。そのため鈴木選手にかわされることになった。レディスは6戦の有効ポイント性で、開幕の4位を消すことができたことも大きい。次の名阪はホームコースであり、チャンピオンに向けた重要なレースになる。今度こそは益選手としっかり戦って優勝できるように、よいインターバルをおくりたい」


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