ヤマハ発動機株式会社

全日本モトクロス選手権 IA1

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。

Rd.04 05/30 SUGO

今季3度目の総合優勝を果たした#1 成田亮(YZ450F)。ランキングトップも堅持


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RACE DATA

■大会名称:2010全日本モトクロス選手権第4戦SUGO大会
■カテゴリ:IA1クラス/シュートアウト
■開催日:2010年5月30日(日)
■会場:宮城県・スポーツランドSUGO
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り ■観客:8,200人

REPORT

成田が全日本初のIAシュートアウトを制し、
今季3度目の総合優勝を獲得!

前回の第3戦中国大会で、今季初めて表彰台を逃したYSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.T.の成田亮が、第1ヒートで2位、全日本選手権では初開催となるIA1とIA2の混走レース、IAシュートアウトでは会心の優勝。開幕戦、第2戦に続き、今季3度目となる総合優勝を獲得し、地元のスポーツランドSUGOでリベンジに成功した。

今大会はIAシュートアウトが、2011年の本格導入に向けて実施された。これは従来の第2ヒートに代わって行われるレースで、IA1とIA2の第1ヒート上位14人・計28人と、IA1とIA2の第1ヒートで15位以下となったライダーの混走によるラストチャンスレースで勝ち上がった2人を含めた30人が、それぞれのクラスのマシンで出場する。グリッドはIA2の第1ヒートの優勝者、IA1の第1ヒート優勝者の順にIA2とIA1が交互に選んでいき、ポイントはクラスに関係なく通常のレースと同様に1位から20位までのライダーに与えられる。

第1ヒート、ホールショットは平田優(ホンダ)、これに増田一将(ホンダ)、田中教世(カワサキ)、新井宏彰(カワサキ)らが続く。前大会で表彰台を逃し2ヒートぶりに表彰台を狙う成田は、得意とするここSUGOでのスタートでミスをして中盤に埋もれてしまう。しかし1周目を終えるまでに、大きく挽回。田中、新井、小島庸平(スズキ)、平田、増田に続く6番手とする。
この6人からなるトップ争いは、早々に新井が抜け出しハイペースでレースを展開。一方の成田はライバル陣の攻略にかかり、4周目までに3番手に浮上すると、今度は前をいく田中に標準を合わせる。しかしなかなか田中を攻略できず11周目にパスしたが、その間に新井はさらに差を拡大してしまう。成田はその後、残りの周回で新井への接近を試みるがかなわず、2位でチェッカーを受けた。

IA1第1ヒートの直前に行われたIA2第1ヒートでは、小島太久摩がホールショットでスタート。しかし小島はポジションこそキープしていたが、序盤から思うようにペースを上げられず、2番手以下を引き離すことができない。その一方、スタート直後の第1コーナーで転倒した勝谷武史(カワサキ)が、次々と上位陣をかわして小島の背後につく。小島ははじめは勝谷を抑えていたが、終盤に力つきて逆転を許すと、2位でゴールとなった。

迎えたIAシュートアウト、注目のスタートは熱田、小島庸平、田中教世、成田の順となり、450ccの排気量を誇るIA1のマシンに軍配が上がるカタチでレースは開始される。1周目を終えての順位もIA1の小島庸平、成田、熱田、新井というオーダーとなり、IA1の有利は変わらない。そんななか、IA2のライダーでは唯一、小島太久摩が健闘し、5番手で2周目に入る。
トップグループでは、すぐに小島庸平と成田が序盤ながら激しくラインを奪い合う攻防戦を繰り広げるが、成田がこのバトルに競り勝って4周目にトップに浮上する。しかしその後も、小島、熱田、第1ヒートを制した新井が続き、成田にとっては予断を許さない状況のまま周回を重ねる。
中盤に入ると、荒れた路面のなかで安定した走りをキープした成田は、徐々に小島庸平との差を拡大。後半に入っても成田のペースは乱れることなく、安全マージンをキープしたまま走りきってファーストチェッカー。全日本選手権で初のIAシュートアウトで成田が記念すべき初代の優勝者となった。2位は小島、3位は熱田。
小島太久摩は、トップグループには離されてしまうが、序盤は6番手をIA1の平田と奪い合う。その後、5周目にかわされて7番手に後退。しかしその後はポジションをキープし、IA2ではトップ、全体で7位を獲得した。

併催されたレディスでは、安原さやが2位を獲得し、第2戦から3戦連続となる表彰台に立った。ホールショットを奪ったのは益春菜(ホンダ)。一方、スタートで出遅れた安原はすぐにライバル陣をかわして2番手に浮上するが、先行する益はその間にハイペースで独走状態を作る。安原は必死に益のペースについていったが、少しずつその差が広がり、益、安原の順でフィニッシュすることとなった。

次回の全日本選手権・第5戦九州大会は、家畜伝染病口蹄疫の感染拡大防止のため、中止されることが決定した。次回は第6戦北海道大会となり、7月3・4日(IA1は4日のみ)に開催される。

RESULT Race.1

順位ライダーチームマシンタイム
1新井 宏彰K.R.TKawasaki33'42.304(18Laps)
2成田 亮YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.TYamaha33’56.602
3熱田 孝高Team SUZUKISuzuki34’07.553
4田中 教世グリーンクラブTEAMTAKASEKawasaki34’22.015
5平田 優DreamHondaRT HIRATAHonda34’42.663
6北居 良樹SEKI Racing MotoRoman &KBF-RSHonda35’13.755
7増田 一将DREAM Honda RT MasudaHonda35’19.270
8辻 健二郎ホンダドリームRT高浜Honda35’33.805
9釘村 太一MPDYYamaha33’37.319
10増田 篤Team SSC XPSuzuki34’08.498(-1Lap)
11溝口 哲也OrangeClubうず潮レーシング福山KTM34'09.372(-1Lap)
12小川 裕紀KONG STYLEKawasaki34'12.083 (-1Lap)
13沼田 誠司グリーンクラブJUDFE MENTKawasaki35'05.698(-1Lap)
14松本 耕太kbfrsHonda35’25.565(-1Lap)
15高濱 龍一郎HRF TEAMHAMMERホンダ学園Honda35’39.087(-1Lap)
16片平 竜英モトハウスレースチームwith elf Yamaha33’47.901(-2Lap)
17林 友太レーシングチーム鷹Yamaha34’14.943(-2Laps)
18馬渕 崇之浜松MRC&Stab BlueHonda34’34.134(-2Laps)
19池田 孝宏Orange Clubうず潮レーシング福山KTM34’37.973(-2Laps)
20中村 泰介 Yamaha35’16.837(-2Lap)

RESULT Race.2

順位クラスライダーチームマシンタイム
1IA1成田 亮YSP・レーシング・チーム・ウィズ・N.R.TYamaha32’20.991
2 IA1小島 庸平Team SUZUKISuzuki32’23.198
3 IA1熱田 孝高Team SUZUKISuzuki32’23.690
4 IA1田中 教世グリーンクラブTEAMTAKASEKawasaki32’31.536
5 IA1新井 宏彰K.R.TKawasaki32'41.588
6 IA1平田 優DreamHondaRT HIRATAHonda33’10.647
7 IA2小島 太久摩TEAM KOH-ZYamaha33’19.969
8IA2勝谷 武史T.R.T.Kawasaki33’34.941
9IA2島崎 大佑TeamSSC XPSuzuki33’38.303
10IA2三原 拓也グリーンクラブ神戸RTKawasaki33’49.857
11 IA2深谷 広一HRF SEKI Racing MotoRomanHonda33’52.452
12 IA1辻 健二郎ホンダドリームRT高浜Honda35’56.234
13 IA1釘村 太一MPDYYamaha33’57.957
14IA2星野 優位 HRF SEKI Racing MotoRomanHonda33’59.591
15 IA2須田 純チームジャッジメントKawasaki34’04.458
16 IA2吉田 勝ジュニアライダースKawasaki34'09.591
17IA1沼田 誠司グリーンクラブJUDFE MENTKawasaki34'12.025
18IA2井上 眞一K.R.T.Kawasaki34’12.540
19IA2加藤 吏一グリーンクラブTEAM TAKASEKawasaki34’12.815
20IA2岡野 聖Team SRM withマウンテンライダーSuzuki32’22.691(-1Lap)
21IA2黒澤 良太TE SportsHonda32’34.245(-1Lap)
22IA1増田 一将DREAM Honda RT MasudaHonda33’36.333 (-1Lap)
23IA2杉山 和起SEKI Racing MotoRoman&KHonda33’41.784 (-1Lap)
24IA1松本 耕太kbfrsHonda32’49.337(-2Lap)
25 IA2星野 裕グリーンクラブTEAM TAKASEKawasaki33’21.587(-2Lap)
DNF IA2田中 雅己クラブヤマハ名阪Yamaha

RIDERS RANKING

順位ライダーマシンポイント
1成田 亮Yamaha180
2熱田 孝高Suzuki172
3田中 教世Kawasaki147
4平田 優Honda132
5新井 宏彰Kawasaki132
6小島 庸平Suzuki118
15釘村 太一Yamaha48
18中村 泰介Yamaha23
19片平 竜英Yamaha21
23林 友太Yamaha14

COMMENT

成田亮選手談(2位/優勝:総合優勝)

「第1ヒートはスタートがうまくいかずに出遅れてしまった。それからは路面がかなり荒れていて、先行するライダーがどんな動きをするか分からなかったので、気持ちが引いてしまい、すぐに攻めに転じることができなかった。2番手に上がってからは、新井選手がかなり先行していたので、とにかく全開で走ったが、なかなかリズムに乗れず結果的に差を詰めることができなかった。IAシュートアウトは正直、IA1のライダーによるトップ争いになるという予想をしていた。心配していたのは勝谷選手だったが、その勝谷選手は遅れ、普通のIA1のレースと代わらない状況だった。小島庸平選手が序盤にトップにたっており、彼も気持ちが強く自分と同じようなイケイケのレースをするタイプなので激しい戦いになったが、そのバトルで気持ちが燃え上がり自分もノってきて良い走りをすることができた。後半は少し疲れてしまい、思うように差を開くことができなかったけれど、優勝できて本当に良かった。前回は不甲斐ない結果だっただけに格別の勝利だ。次は九州が中止になったので北海道大会となり時間があるので、コンディションを整えて、一つ一つのヒートを大切に戦っていきたい」


佐々木大明監督(YSP横浜南社長)

「第1ヒートは、スタートを失敗して序盤は苦労していたし、結果は2位だったが、常に攻めの姿勢を崩さず走る姿は本当に素晴らしかった。シュートアウトは、完全に成田選手のレースだったと思う。小島選手とのバトルで見せ場を作り、トップに立ってからは荒れたコンディションのなかで安定した走りを披露。安心してみていられた。前回は満足のいく結果を残すことができなかったが、今回の勝利をきっかけにまたいつもの成田選手に戻ってくれるのではないかと思う。
また、私たちが成田選手に臨んでいるのは勝利だけではない。一生懸命走る姿を通じて、感動を呼び起こすことこそ大切だと思っている。成田選手は1周を終える毎に、また一つのギャップを越えるごとに感動を呼び起こしてくれた。今後も勝利だけでなく、ファンのみなさんの心に響くレースを披露してくれるはずなので、皆さんもぜひ会場にいって成田選手の走りを見てほしい」

斉藤和幸 チーフエンジニア談

「今回は新井選手が速いタイムを出しており、第1ヒートのポイントの一つはこの新井選手をどう抑えるかだった。しかし成田選手はスタートで遅れてしまい、新井選手は序盤で大きくリードを築かれてしまった。我々としては路面も荒れており、無理して転倒も考えられる状況だったので、2位に切り替えてのレースとなった。前回表彰台に立っていないことを考えれば、2位でも十分納得できる結果だ。IAシュートアウトは、シードがないことやラストチャンスを避けるなどに気を使った。レース展開も勝谷選手や小島太久摩選手が絡んでくる可能性はあるが、IA1のレースと変わらないという予想があり、基本的にはいつもと同じスタンスで臨んだ。実際にいつもの展開となり、また前回の反省点を踏まえて走り込みをしてきた成果がでて優勝。この勝利は本当に重要だった。九州大会の中止となったが、先週のロードレースも中止だったことから、九州のモータースポーツファンのことを考えると非常に残念だと感じている。次回となった北海道は、体調も完全になっているだろうし、さらに良いレースを見せることができると思うので期待していてほしい」

IA2:小島太久摩選手談(2位/7位:総合2位)

「第1ヒートは本当に情けないレースをしてしまった。スタートはホールショットで完璧だったが、自分が決めていたラインが遅すぎて全然ペースが上がらなかった。優勝のチャンスを逃してしまい本当に悔しい。シュートアウトは見ての通りで、やはりマシンの差が大きくIA2のライダーは苦労したと思う。そのなかでも好スタートをきって、序盤だけでもIA1のライダーとバトルができたことはファンのみなさんに楽しいでもらえたのではないだろうか。途中でマシンにトラブルが出て、6位争いをしていた平田選手にはかわされてしまったが、IA2ではトップの成績だし、けがもなく終われたことは良かったと思う。今、シーズンの流れは勝谷選手にあるように思われるが、自分にもいい流れが来ているので、大好きな九州が中止になったのはとても残念だが、この流れを崩さずにがんばりたい」

レディス:安原さや選手談(2位)

「先行逃げ切りというレースプランをもって決勝に臨んだが、スタートで遅れてしまった。序盤は前にライバルがたくさんいて、挽回は難しいと思ったが意外とすんなり2番手に上がることができた。益選手には大きくリードされていたが、第2戦のときのように何が起るか分からないので、ギャップの少ないラインを選びながら、少しでも差を詰められるように走ったが、益選手もとても安定感のある走りで、最後まで差を詰めることができなかった。次回の九州大会が中止となり、北海道までは時間があるので少しでも益選手との差を詰められるように、自分を磨いていきたい」


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